脱獄劇

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鳴海の背後に立っていたのは、刑務官の銃を持って立っていた源蔵だった。 「源蔵!?」 「やっぱりこういうことだったか…」 源蔵は弾をリロードしながら呟いた。 予想外の人物の登場に、2人は驚くばかりだった。その2人を源蔵は見つめた。 「早く行け!高藤なら大丈夫だ!今、明夫が手当てしている…救急車呼んだから、とっとと脱獄しねぇと、また捕まるぜ!」 源蔵はそう言うと、踵を返した。 鴉紋はそう言われ、目が覚めたようで、修三を連れて、慌てて南東の扉を開けた。 「これやな…」 「そうですね…」 扉の先にあったのは、2人乗りできそうなスノーモービルだった。 鴉紋がハンドルを握り、修三が鴉紋の肩を握った。
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