60人が本棚に入れています
本棚に追加
鳴海の背後に立っていたのは、刑務官の銃を持って立っていた源蔵だった。
「源蔵!?」
「やっぱりこういうことだったか…」
源蔵は弾をリロードしながら呟いた。
予想外の人物の登場に、2人は驚くばかりだった。その2人を源蔵は見つめた。
「早く行け!高藤なら大丈夫だ!今、明夫が手当てしている…救急車呼んだから、とっとと脱獄しねぇと、また捕まるぜ!」
源蔵はそう言うと、踵を返した。
鴉紋はそう言われ、目が覚めたようで、修三を連れて、慌てて南東の扉を開けた。
「これやな…」
「そうですね…」
扉の先にあったのは、2人乗りできそうなスノーモービルだった。
鴉紋がハンドルを握り、修三が鴉紋の肩を握った。
最初のコメントを投稿しよう!