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「行くで!しっかり捕まってろよ!」
「はい!」
修三の返事を聞き、鴉紋はスノーモービルのエンジンを入れ、アクセルを踏み込んだ。
「冴田さん、壁!これどうするんです!?」
鴉紋は直進しようとしていたため、このままだと壁に正面衝突しかねない状況だったため、修三が慌てて言った。
しかし、鴉紋は冷静だった。
速度を緩めることなく、壁を拳でぶち破ると、そのまま外に出ていき、スノーモービルのアクセルをさらに踏み込んだ。
刑務所の外は、刑務所の中に比べてさらに寒く、吹雪いていた。
囚人服のまま出てきた2人は、早急に行かなければ、凍死してしまいそうだった。
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