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「…さぁ、明日も早い…猟をしようというのなら、明るいうちにするのが普通だ…寝ろ…」
鴉紋が取り皿に入った料理を食べ終わると、荒間がそう言った。
鴉紋からの返事はなかった。
鴉紋は食べ終わってすぐに、座ったままで寝ていた。
荒間はため息をついた。
「全く…子供か、こいつは…」
ぶつくさ言いながら、荒間は鴉紋を藁布団に寝かした。
「男が2人、うちに入るだけで、かなり狭くなるものだな…」
荒間は自分の藁布団を敷きながら呟いた。
いろりの火を消し、荒間も藁布団に入り、眠りについた。
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