2224人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
――
亮はガクリと身体を落とした
うわ…寝てたし…今何時だよ…?
ビンテージのオメガの腕時計をみる
20:34
ん?
そういえば静かだな?
亮は隣の部屋に様子を見にいく。
扉の中は静まりかえり、中には誰もいなそうだ。
あれ?
亮は携帯を取り出し晶にかけた
携帯からは洋楽らしきメロディが延々とながれる
でねえ…!
仕方なく廊下をウロウロし、辺りを見回した
昔に何度か撮影で会社にきたことがあった。
実は亮も晶に頼まれ、何度かモデルのバイトをしていた。
なのでビルの中のことならだいたいどの部屋が何かというのは知っていた
スタジオが何部屋かあり、しらみつぶしに探してみた。
晶のヤツ……憂にモデルの仕事頼むって言ってたけど……大丈夫かよ
いくつものスタジオでは撮影がおこなわれているが、晶達の姿はみえない。
どこだよ!?
いい加減面倒になってきた時
開いた扉の隙間の先に晶が見えた
いたいた。
ムスリとしたまま、ツカツカと晶に近付いた
ふと晶の視線の先に目を向ける
その視線の先には憂がいた
最初のコメントを投稿しよう!