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「オイ」
前方から亮の声がした
「あ……」
コツン…コツンと、ゆっくりゆっくり足音は近づく
「お疲れ」
そういうと亮は憂の手をそっと握った
ドキ、っと心臓が高鳴る
「お前…ほんっとに見えてないんだな」
呆れた亮の声がする
何も答えれず、憂はいつものように下を向いて歩いた
今日の私、どう見えたのかな?
憂は亮の反応を知りたいと思った
「…あ…の」
聞いてみようとしたが一瞬躊躇した。
「ん?」
優しい声
「今日…撮影……」
勇気を振り絞って話しつづける
「ああ…」
一瞬亮が言葉につまる
「お前…綺麗すぎるよな…」
亮の言葉に心臓が壊れそうなほどに脈打つ
「え……?」
「最初見た時は単なるイモ女みたいだったのになぁ?」
亮が笑いながら言った
「あ……はい……」
……なんだ。
そうか。
そうだよ、ね。
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