2554人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
雑誌が発売されて約一ヶ月がたとうとしていた。
憂は以前にも増して撮影に追われ、亮は部活が忙しくなり
二人か放課後に一緒にいることも少なくなった
とはいえ教室では相変わらず毎日顔をあわすわけだが、二人が教室で話すはずもなく
日々は過ぎていた
実は幾度か、亮は憂に声をかけようかと試みたことがある
もう別に憂と話す事で誰かに何を言われようと関係ないと思っていた
しかし、決まってそれに気付いた憂からメールがくる
【学校では声をかけないで下さい
目立ちたくないから】
亮はそれをみるたびに胸が痛んだ
どうして目立ちたくないんだ?
確かにいきなり俺が話し掛けたら大騒ぎにはなるかもしれない
それにしたって…
自分が憂なら
こんなに世間を騒がせているのは自分だと
堂々と世間に出ていくのに…
亮には憂が全く理解出来なかった
最初のコメントを投稿しよう!