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憂の妖艶なほどの白い肌は
憂の気持とは裏腹に、儚く美しくかがやいていた
その場にいた、皆のクリエイティブな心をつきうごかす
ストロボの光が消えることなくシャッターがおしつづけられ、
現場の空気は盛り上がっていた。
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撮影が無事に終わり、騒がしくなる
「憂、今日はおつかれさま」
晶がそういうと憂の両手を握った
「こ…こちらこそ…」
「やだぁ、何ゆってるのよ~!」
と晶がパシリと憂の肩をたたいた
「本当、これからもよろしくお願いね」
ニコリと微笑むと、
「今日打ち上げしたいところだけど、身体無理しちゃいけないし、ゆっくり休んで?先は長いもの」
……先、あるんだ。
「ありがとう…」
複雑な心境のまま、憂は微笑んだ
「そういう顔、できるんじゃないの~」
憂の笑顔を見て晶がいう
「じゃあ、アタシこれからまだ仕事あるから、気を付けてかえんのよ?」
「…うん…お疲れさま…」
憂は部屋のスタッフ達に次々お礼をするとヨタヨタしながら部屋を出た
み……みえないなぁ…
メガネを亮に取られたままで視界が悪い
壁に手をあてながら出口に向かおうとした
その時
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