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時間は深夜、誰もが寝静まる時間。
一人の男は、得体のしれない化け物に襲われていた。
そもそも、男は先ほど事態の異常に気がついたのである。
ふと気がつくとあたりは見たことがないような森林になっており、男は混乱し、彷徨っていたところ何やら蜘蛛を大きくしたような妖怪に襲われた。
男は必死に逃げていたのだが、足場は最高に悪い道であるものであるから男は何気無い木の幹に足を取られ転んでしまった。
「うわぁぁあああああ。」男は転び上半身だけを起こし後ろを振り向きながら悲鳴をあげた。
視線の先には、今にも男を襲いかかろうと蜘蛛は手に持つ鎌を振り上げていた。
「はぁ、ちょっと待ちなさい」
すると、声とともに目の前が虹色に染まった。
綺麗だ…。それが男が呟いたの感想だった。
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