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道中男は、霊夢の後ろで質問を繰り返していた。
「さっきのあれ何なんだ?」
「君はさっき虹色の物を出していたけれどあれは何なんだ?」
「幻想郷って?」
「ここは、僕がいた世界とはちがうのか?」
等等。
霊夢は質問の内容からこの男が外来人であることは理解していた。故に先ほど起きた事件に関してなど色々質問があることも分かる。しかし、いかんせんめんどくさい。そんな風に思った霊夢は軽く自己紹介をして「後で、質問には答えるから、今は黙ってて」と言い放つのだった。
しばらく歩いてようやく目的地が見えてきた。
森の中にある開けた所そこには確かに神社があった。
当たり前の事だが木造でなんとなく見た目からは隙間風がありそうな感じだ。
二人は、鳥居をくぐり本堂まで来ると霊夢が扉を開けた。
「ささっ、何も無いけど入って入って」
男は、最初の一歩を踏み出すことに躊躇していたが、霊夢を見ると不思議そうな顔をしていたので男はさっさと中へとはいった。
霊夢は男が中へと入った後その扉を閉める。
神社の中は意外と普通で壁際に食器棚が置いてあり、部屋の中央にコタツが一つ。
この部屋から奥にも一つ部屋がありその先はキッチンとなっている。
意外と普通だ。それが男のもった感想だった。
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