序、満月の夜の来訪者

2/3
前へ
/18ページ
次へ
ガサガサドンッ 突然聞こえた大きな物音 私は驚き、不審に思い、物音のした方、玄関の方に向かった。 恐る恐る扉を開くと、満月に照らされ漆黒の羽から血を流している男がいた。 そのあまりの神秘的で妖しげな美しさに目を奪われ、私はしばらく目を離せなかった。 そんな私に、その男は気が付き、いきなり私を抱き寄せ、口付けた。 私は突然のことで、頭が真っ白になり、抵抗することができなかった。口付けは優しくも激しく、男の唇は私の唇に強く押し付けられた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加