一、堕天使と秘められし力

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「土方さん…すみません、言い過ぎました…」 と声を掛けると、土方さんは不機嫌そうな顔をこちらに向けた。 ーうわぁ…怒ってる… 「貴様、俺を年増と言ったが、これでも生まれ変わってるし、若返ったのだ。そもそも、もう年は取らないのだ。けどまぁー」 そこで言葉を切り、土方さんは微笑んだ。 土方さんの微笑みは、元々端正な顔立ちのせいもあり、すごく綺麗で、目を奪われてしまった。 「こんなに俺に食ってかかる奴ァなかなかいなかったからな。新鮮で、悪くはない」 そう言って土方さんは、私に手を差し伸べた。
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