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「まあいいや続き行くぞ。首謀者のこと以外に何かあるか?」
「うーん、今は何も……」
「そうか、ありがとう」
このまま陽菜乃ばっかり頼っていてはみっともない。俺は自らのスマートフォンを取り出すと、隆広から届いたメールを再度表示してみた。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
9/2 12:48:11
送信者 taka
43gf5a78u6jpd43
2fpcミギカラニバンメ
テマエカラサンバンメ
首謀者はたんn
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2fpcミギカラニバンメテマエカラサンバンメ……pcはパソコンだとして、2fは……
「それにしても、お母……お姉さん玄関からものすごいスピードで来たよね……ここ二階だよ?」
「俺の前でまでお姉さんって呼ばなくていいぞ。吐き気がするし。それ以上言うと朝食べた目玉焼きが原型をとどめない形で出てく」
「汚い」
「すいません」
確かに母は侮れない。美容院帰りなのか、くるくるに髪を巻いていたが、少しふっくらした顔とは割に合っていない。父さんいわく、「昔は学年中が狙うマドンナだった」らしいが。
そういえば父と母は同じ瀬倉木高校の同級生だったんだな、とどうでもいいことを思い出した。
それより、このメールを解かなくては。
「2f……ん?」
何だろう。何かが引っ掛かる。まるで先程まで答えが出ていたような……
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