アフターハプニング

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ごちゃごちゃと、あまり整頓されていない本棚が目に写る。全神経を脳に集中させるために、目を閉じて視界を闇で覆った。 「陽菜乃、さっきお前が喋ったことをリピートしてみてくれ」 「へっ?」 急に訳の分からないことを求められて困惑する陽菜乃。慌てふためきながらも、懸命に記憶をたどった。 「え、えっ……とぉ……お姉さん早い……」 「それの次」 「うぅんとぉ……二階なのに」 「そこだ!」 陽菜乃にサッとスマートフォンの画面を見せる。俺が指を指したのは『2f』という文字。 「デパートとかでもよく階数は"F"で表されてる。だから、2fpcは、『二階のパソコン』って意味だったんだよ!」 自信満々に、スマートフォンを指していた指を陽菜乃の顔に向ける。指を向けられた彼女は少しおののいた。 「あ……なーる」 「どうしたんだ!反応薄いぞ!俺が謎を解いたんだから喜べ!ふははははははははははははは」 こういうところは微妙に親譲りかな、と陽菜乃は呆れ顔でうなずいた。
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