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「にゃっ…?」
目が覚めるとそこは俺が知らない場所だった。
「あれ、起きたの?ねこちゃん」
ねこちゃん…って俺、猫になってる?いつのまに猫になったんだ?
それより…目の前にいる奴は誰だ?女性だって事しかわかんねぇけど。
「にゃ!」
「なになに、お前誰だって?そうか自己紹介が遅れたね。私は有名ミステリー作家の木陰 莉來(こかげ りこ)って言うんだ、訳あって猫の言葉がわかるの。ねこちゃんの名前も教えてくれる?」
俺の名前?何だっけな…忘れちまったな、記憶が何もない。
「にゃっ…」
「忘れた、か…もしかしたら記憶は全部残ってないのかもね。
でも、君の名前がわからないのは困るから…あっ、私がつけてもいい?」
莉來さんが俺の名前を?
まぁ、それも悪くないかもしれない。
「にゃー」
「いいのっ?じゃ…三毛でいい?
私三毛猫が好きなんだけど、三毛は黒猫だからせめて名前は三毛がいいんだけど…どう?」
うーん、悪くない。むしろ気に入った。
「にゃー、にゃっ」
「気に入った、よろしく莉來さんって…さん付けはしなくていいよそれとこちらこそ、よろしくね♪」
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