第1話 俺は不幸だったみたい

3/11
前へ
/11ページ
次へ
「それと、これから三毛は私のお手伝いさんとしても働いてもらうから…よろしくね?」 お手伝い?できることならなんでもするつもりだけど、一体どんな手伝いなんだ? 「ニャー、ニャニャ?」 「手伝ってくれるのね!ありがとう。それと、手伝ってもらうことは探偵事務所のことだよ。」 探偵事務所?有名ミステリー作家なのに何で事務所なんだ? 「ニャッ?」 「いやいや、ネタもないのにミステリー小説なんて私には書けないから。もともと事務所をやっていてそれを元に小説を書いたら、大ヒットしちゃったの。だから元の仕事は探偵なのよ、三毛に頼んだのは他に人手がいないからだよ」 そうだったのか。それにしても凄いな、ちょっと小説書いたら大ヒットなんてやっぱ莉來は凄い。 にしても、俺も一種の居候だからな手伝いを断れるはずない。 「ニャー。」 「よかった。手伝ってくれるのねじゃ、早速一階の事務所に移動しましょ!」 莉來は見る限り凄い嬉しそうだった。その姿をみてこっちが恥ずかしくなってしまったのは内緒。 そうして俺と莉來は一階にある事務所にやってきた。しかしそこは事務所というよりカフェという感じで、ゆったりできそうなところだった。しかもソファにはもう既に男性が座っていた、男性は細身で身長も高く黒ぶちのメガネを掛けていた。誰なんだ? 「ニャー、ニャ。」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加