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     急遽無職になってしまった由紀は何もすることが思いつかず  日がな一日、本を読んでいることが増えた。  仕事は営業に探してもらっている。  ・・・というか、強制的に営業待ちになってしまったというのが本音だ。 「あてがありますっ!」  自信満々に言う営業に由紀はただ、お願いします、としか言えなかった。  だが、それ以来、営業の江田から連絡はない。  約束を既に忘れているのでは、と思いはするものの  他を当たって連絡が来たら、と思うと動けない。  だから、仕方なく今日も1日、本を漁って過ごす。  
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