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由紀がそんなメグに必要以上に構った理由は今でも分からない。
女同士の繋がり、と言うようなものを必要とするとは思えない。
遠藤はポツリと呟いた。
「・・・・なんで、由紀さんはそこまでコイツを構うんですか?」
首を小さく傾げた後、由紀は小さく笑った。
「・・・・・・遊び心、かな・・・。」
思わぬ回答に、は?、と聞き返す。
ハハ、と由紀は笑った。
「そうね、多分、自分の若い頃と重ねたから。
・・・・見えない壁と戦うのは、疲れるから・・・」
守ってあげたかった、と由紀は本当に優しい顔をして
メグの頭をもう1度撫でた。
遠藤はジリッと焦れるような気持ちになる。
女相手に嫉妬するなんて情けないことこの上ない。
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