悪魔

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深夜残業。 ――疲れた、顔。 まとわりつく長い髪を無造作にまとめて――。 長い髪はうざったいけれど、女の象徴みたいなこの髪を切らないのは、なんとなく最後の悪あがきみたいなもので。 薄化粧の私に、目の前にいた後輩の蓮見がそうニヤついた顔で言った 「――は? ふざけてんの?」 いい加減に。 そう言いそうになった私をさえぎるように。 悪魔のように、妖艶な笑みを浮かべた蓮見は立ち上がる。 「耀子さん、時間です」
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