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「裕也帰ろうぜ」
「えー……嫌だ」
僕は高橋 裕也。
髪の毛は黒髪てまさほど長くはないけど、一応肩まで伸びている。
初対面の人には必ずといって良いほど女の子扱いされるという残念な容姿です。
絶対女顔だなんて認めない!!
「またナンパされるぞ?」
「ぐっ……そんなこと言う竜斗は絶対帰らないからね!!」
彼の名前は神楽坂 竜斗。
名字もさることながら、運動神経も学力も容姿も全てが凄い人間。
髪の毛は黒髪で短くもなく長くもなく、ワックスで整えられている。
見た目は格好いい系の超絶イケメン。
その竜斗が言った、ナンパの話は……その、事実です。
何故か知らないけど声かけられるんだよね……「君凄く可愛いね、俺達と遊ばない?」って………一度でいいから僕に奴らをフルボッコさせてください。
「パフェぐらい奢ってやろうかな~」
「竜斗早く帰ろよ!!」
「相変わらずだな……」
さっきまで一緒に帰る気なかっただろって?
普段高くて手の出せないパフェがただなんだよ、変な意地ははる必要ないじゃん!!
「パフェ♪パフェ♪」
「駅前の喫茶店でいいんだろ?」
「当然!!キングパフェ食べるんだから!!」
「・・・金、足りるかな」
そうして僕は上機嫌で学校をあとにした。
通った道には赤い小川が流れていた事には気がつかなかった。
僕と対照的にどんよりと肩を落とした竜斗を後目に喫茶店へ向かって歩み始めた。
まったく、キングパフェは30分以内に食べ終わったら無料なんだから心配する必要ないのに………とは絶対に言わない、僕は偉い。
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