ブロローグ

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「そういえばこの間貸した草刈りダンジョン進めてるの?」 「一応クリアしたけど、あんなクソゲー何故買った?」  失礼だな~僕があんなクソゲー買うわけないじゃん!!  ただ、草刈りながら迷路を抜けるだけのゲームだよ?  ダンジョン自体相当簡単だし、敵とか出てこないし、ダンジョン作れないし……やり込み要素が皆無なゲームなんだよ。 「あれは親戚のおじさんが拾ったゲームを僕にくれた奴だもん、僕があんなの買うわけないじゃん!!」 「自分でクソゲーって思ってなら俺に貸すなよ」  むっ、反論できない。  だってアレは無理やり貸し付けたゲームだから、全面的に僕が悪いし……    ん?あれは……!? 「り、竜斗……あ、あれ」 「……でっかいメロンパンだな」  いや、うん、その通りだよ!!その通りだけど、こっちに相当なスピードで向かって来てるよね!? 「竜斗、危ない!!」 「うわぁ!?」  間一髪、竜斗を押し倒してメロンパンを回避。  一応幼なじみの友達だし、いなくっなたら寂しいもんね……。 「あ……戻ってきた……」 「は?」  そして巨大なメロンパンは僕達をのみこんだ。  別段痛みとかはなく、一瞬で意識を失った。  大好きなメロンパンに飲まれて死ねるなんて……人生短かったけど、幸せかも……  心残りといえばパフェ食べれなかったことかな?
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