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目が覚めて、――――――。
「……っ。」
何だ、これ……?
頭が……割れるように…痛い…。
隣には、有紗、……。
「え、――――――。」
僕の身体はベッドに拘束されて、自由に動かすことが出来ないでいる。
「……起きたの?」
「…あり…さ…?」
「みらい、よく眠ってたね。やっぱり寝顔も綺麗なのね。」
「……っ!!」
「私はもうちょっと眠っていたいんだけどね。」
少し照れたように笑う有紗に、背中にぞくりと寒気が走る。
「あ、有紗、それっ。」
「そうよ、――――。
あの日、みらいが私に使ったんじゃない。」
チラチラと、ペン型のスタンガンが僕の瞳を釘付けにする。
「…私から求めてほしかったんでしょう?」
「いや、ちょっと……。」
「いいわよ。私がみらいのこと、たくさん可愛がってあげる。」
「待てっ、待て、有紗っ!!」
渇いた唇をぺろりと舐めて、天使が僕に堕ちてきた。
「ぞくぞくするわ……。」
「うああああああああああっ!!!」
「……これで、おあいこだね。」
fin
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