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その雑務でさえ、手が汚れるものや力仕事は猫なで声を使い
男たちを使うのだから、全く、腹が立つ。
苛々するだけ自分が損と分かっていても、やっぱりムカムカする。
それは理屈ではどうすることもできない感情の結果。
感情というモンスターが自分を弱くするとメグも遅まきながら
気がつき始めていた。
だが、由紀はそれを手放すな、と何度も言った。
・・・・・・・・決して、手放さないで、と・・・。
まだ、由紀の願いの理由は分からないが、
由紀の言うことはいつだって正しい。
だから、感情を爆発させぶつけるのではなく、
感情をちゃんと言葉にする方法を探している。
・・・・今はまだまだできず、イラつきが行動に出まくるが・・・。
だが、今日は由紀に会える。
だから、今メグにできる最善の手段であるシカトを今日も行使する。
目の前で広げられるのは茶番。
だから、今日分を終わらせることだけに集中する。
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