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それでも、どう思いますッ?!、と詰め寄られ、由紀は困った。
「どうもこうも、彼女は自分の仕事、片付けているわけでしょ?」
メグは面白くなさそうに頬を膨らませる。
「プリンタの管理や事務用品の補充も彼女の仕事です。
プログラマとしてはいまいちだから、事務兼用になってもらうって
遠藤さんが言いました。」
由紀はため息を飲み込む。
『遠藤くんももう少し言い方があるだろうに・・・』
遠藤は仕事に厳しい。
多少見た目がよかろうが、女性として魅力的だろうが、
職場ではお構いなしだ。
それは美点の1つでもあるが、共に働く部下の前で相手を貶めるのは、
遠藤らしからず、子どもっぽい。
『・・・・たまに、あるのよね・・・。
・・・・・・・・・・・・・・今度、説教、だな・・・』
由紀は遠藤ともたまに会って、仕事の進め方など相談に乗っている。
それは不要なサービスではあるが、なんとなく押し付けた感が
拭えないかった由紀は相談されれば出来る限り、応えていた。
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