沈殿

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自信、喪失。 昨日まであった絶対的な自信は――もうない。 ボケッと遠くを眺めて、気だるさに身を任せる 蓮見なんか使えなかったら飛ばしてやる、なんて思ってたのに 実際飛ばされるのは自分だったなんて。 ――情けない。 こんなことならもう、辞めてしまおうか。 あの会社にしがみつく理由はもうない 作りたくもないものを沢山作った 売れるためなら、感性なんて度外視して。 デザイナーとしての真のプライドを捨てて、売上に固執した。 ――歳だから? 確かに。 植原の言っている事は、間違ってない。
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