0人が本棚に入れています
本棚に追加
銀のポニーテールに、薄水色の瞳。
燈色の花弁のような帽子を被り、黄緑のワンピースの下にまた帽子と同じように膨らんだスカートを履いている。
そして左手には花の蕾のようなランタンを持っていた。
しかし彼女は両手をソリの底に付け、ペタンと座り込んでいる。
心なしか、涙目だ。
「おーミント。今日はどーした?」
ユースケの声に反応して、彼女は顔を上げた。
「うう、もうだめです……わたし、この先ずっといいことなんてないんです…うう……。」
え?
「ミントお前いっつも言ってるけどなー、結果じゃなくて先に原因言え。原因。」
と、またユースケがめんどくさそうに溜め息をついた。
最初のコメントを投稿しよう!