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「ユ、ユースケさん……。さ、さっきから思ってたんですけど、こ、この方たちは一体……?」
傷にしみるのを我慢しているせいか、つたない話し方をする。
「あーこいつらはなー、…………やっぱめんどい。姫、説明してやって。」
そこはめんどくさがるのか!
っていうかやばい、もう姫キレちゃうよ、これ。
またしても腕をプルプルさせながら姫が説明する。
姫が説明している間に、キューが外へと出て行った。
エサでも取りに行ったのかもしれない。
「そう…声が出せないんですか……。大変ですね……。
わたしはサンダーソニアの花の精の、ミントです。
わたしなんかでよければ、なんでもお手伝いしますよ。」
治療が済んで気分も落ち着いたのか、ミントは笑顔を見せてくれた。
かわいいな。
「よーし、じゃあミント、桔梗探して来て。」
「え…?」
「『ウヒャ病』の特効薬の材料なんだよ。
ここ出てちょっと行ったところにあるから。」
「場所を知ってるなら、ユースケが行けばいいじゃない。」
と、姫がつっこむ。
待て、この流れは……!
「めんどくさいからイヤ。」
やっぱりー!
ん?あれ、なんか寒気が……。
僕がそっと隣を見ると、姫からなんか黒いオーラが噴きでていた。
「~~~!ゴホッ」
わわっ姫落ち着いて!……と言ったつもりだ。
あ、姫がこっちを見た。
こ、怖い!すごく怖い!!
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