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トト「使用人として当然だろう?主に従い、時に導き、補助する……俺達はそれを誇りに思っているのさ」
囮「それはまぁそうなんだろうけど、元々はただの一般人だろ?」
言いたいことはわかります
トト「人間は成長する生き物だからな」
囮「その一言で片付けないでよ……」
他になんと言えば良いのでしょう?
トト「さて、もういいだろ?出るぞ」
囮様を促して店を出ます
道を歩いていると、やはり視線を感じますから、早く宿に戻りたいです
囮「そういえば、使用人を雇うのってどうするの?」
トト「使用人専門の紹介所がある、ランクを登録している未所属の使用人はそこにプロフィールを提出して声がかかるのを待つんだ………まぁ、自分から売り込みにいくやつも居るが」
ボルト家の求人方法はまた別ですがね
トト「うちは特殊でな………ボルト家にも領地というものがあって、屋敷勤務はだいたいが実力者で、他は領地で働いている、毎年求人を出して集まった人々を研修で篩にかけ、合格したものたちを雇い、屋敷の一番弱い者が戦って勝てば屋敷勤務、負ければ領地勤務となる」
二年に一度の割合で使用人のランキング戦を行うのですが、屋敷勤務三年目からは滅多に順位が変わることはありません
なので、狙い目は屋敷勤務年数の短い使用人ですが……最近はナキ様と訓練していますから、実力もしっかりしてきています
領地でも屋敷でも、ボルト家の使用人として皆様努力を怠りませんが、やはり屋敷では設備が違いますからね
周りに実力者も多く、経験の差が出てくるのは仕方ありません
というより、他の方々が雇われている使用人達も同じような感じではないんですかね?
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