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会場でお嬢様に料理をお運びしていたら、お嬢様から私も食べろとご命令をいただきました
というわけで、私も御相伴させていただいております
トト「ミリア、これは美味しいぞ……ほれ」
フォークで刺してお嬢様に肉を差し出します
それをお嬢様は一口
ミリア「……ん、美味しいわね…家でも食べたいわ」
トト「なら後でレシピをきいておこう、再現できるかはわからないが作ってみる」
ミリア「あら、楽しみ」
厨房のコックを脅してでもレシピを手にいれてみせましょう
マキ「アマーイ」
ガリア「確かに、確かに今までも見たことのある光景だ、しかし!何かが違うんだよ!何かが!」
ミア「あなた、いい加減子離れしてくださいな」
うるさいですよ、旦那様
しかし…
トト「槙が食べてるその魚は甘いのか?」
ミリア「何だか不思議な味がしそうね……甘い魚」
囮「あ、これはガチだ…」
はい?
トト「何なんだお前ら、意味がわからないぞ」
アイラス「兄上は案外鈍いんですね!」
鈍い?
私が?
トト「一キロ先の気配すらわかる私のどこが鈍いんだアイラス?」
聞き捨てなりませんよ
アイラス「人間の感情に疎いという意味ですよ兄上」
………成る程
トト「それは仕方がない、私は人間の形をした獣だからな」
一応人間に近づいてはいますが、執事も感情を抑えて過ごす仕事ですからね
今更私にまともな感情が備わっているとは思っていませんよ
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