お嬢様、パーティーでございます

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満月は歌詞もついている曲で、一般的には恋歌といわれております 出会いから別れまでを月の満ち欠けに例えているのです 新月の夜空はまるで君を失った僕の心のように暗く静かだ…………みたいな歌詞でございます まぁ有名な曲ですね 皆様お知りにならないとは思いますが、作詞作曲……囮様でございます つまり、恋歌ではなくただ勇者を思っている曲です それをまぁ、素知らぬ顔をして演奏している囮様 面の皮が分厚いですね、尊敬致します 集まる視線を無視して、私は演奏しおえました あと三十分ですか… トト「暇だな」 囮「そうなんだよ、俺も帰れば良かった………何かおきると思ったのに」 あぁ…確かに トト「嫌な予感はするんだよな…」 囮「なぁー?変な感じがするから色々調べたけど、何にもないし」 私と囮様が揃って感じている予感 アイラス「お二人が何か感じているのなら、警戒していて損はないと思います」 ですよねー 「全員おとなしくしろぉぉっ!!」 「「「あ、きた」」」 武装した集団が、会場に雪崩れ込みました おやおや 帝の半数が帰り、残らねばならない高位の貴族と他の貴族 人数は初めの半数にもなっておりますから………この時間帯を狙ってきましたね トト「とんだ馬鹿野郎共だな」 囮「人数少なくて動き易いのはこっちもだ」 ボルト家の使用人全員が、直ぐに戦闘できるよう身構えております
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