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屋敷に戻ると、アイラス様が慌てて出かける準備をなさっておりました
実は…開戦するかもしれないという状況で、両国の意見を交えるためにアイラス様はそのまま王国に残っておられたのです
皇帝とはアイラス様が持参していた『会わせ鏡』という魔道具で通信が可能だったため、両国の会議はスムーズだったようです
会わせ鏡を見た槙様は、テレビ電話……等と仰っておりましたが…
アイラス「あ!兄上!」
トト「わかっています、貴方は早く行きなさい」
アイラス「はい!」
メイド長と共に城へ向かうアイラス様
ミリア「トトは行かなくていいの?」
アイラス様を見送ったあと、お嬢様が訊ねてきました
囮「俺達は準備があるから」
気配なく現れた囮様
ボルト家ではよくあることですから、既にお嬢様も驚きません
ミリア「あ、そうだったわね……………ねぇトト……負けないわよね?」
不安そうなお嬢様
トト「お嬢様…私はお嬢様を守るためならば魔王すら殺せる男です……たかが共和国の兵士など、私と囮様が出れば負けることなどありません………それでも、不安なのでしたら、どうかご命令ください……私はお嬢様の命令を遂行できなかったことはありません」
お嬢様の前に、騎士のように跪きます
ミリア「……命令よ、怪我しないで、勝ってきなさい!」
トト「お嬢様のお心のままに…」
囮様、ニヤニヤして気持ち悪いですよ
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