お嬢様、試験でございます

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カフェに入り、案内されたテーブルにつきます 店内には貴族らしき人や使用人らしき人が座っておりました 囮「一般人居ないってどうよ?」 トト「今は試験期間中だからだろう……期間中以外は普通の国の風景と大差無い」 メニューから、紅茶とスコーンを選び、注文します 囮様は紅茶とシフォンケーキです トト「囮、言っておくがボルト家と同じ味は期待するなよ」 囮「わかってるさ、あそこはおかしいもん、俺の人生の中で食べ物が一番美味い家だし」 ほう?それは皆様にお伝えしなければなりませんね、きっと喜び……更に精進することでしょう 囮「あ、きたきた」 運ばれてきた紅茶とお菓子を優雅な所作で置いていく店員………なかなか良い店を紹介していただいたようです さて、いただきましょう 紅茶を一口 ……まぁまぁです 囮「へー……あ!店員さん!この紅茶と同じ茶葉と、紅茶をいれる道具貸してもらえますー?」 はい? 今の私達は貴族の格好です、したがって紅茶セットを借りるという行為に店員も戸惑っております 当たり前です 紅茶をいれる使用人は居ないのですから トト「囮?」 囮「いや、同じ茶葉で腕が違うと美味しくなるのかなぁ?って」 気持ちはわかりますがね…… トト「それは、俺が美味くなると答えるだけではダメなのか?」 囮「俺は自分で経験したいんだ」 はぁ… 貴族が使用人より美味い紅茶をいれたら、使用人の面目丸つぶれなんですがねぇ…
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