39人が本棚に入れています
本棚に追加
夢
そう夢だ。
あの夢を見てからおかしい。
まあ、ずっと前からおかしいのだが…
とりあえず、あの夢で出てきた声の主が何かしら関係しているのは確かだ。
しかし、学園に戻れるのか?
俺の学園ライフは?
ねぇ?学園ライフは?
学園…ライフ…
「うわぁぁぁ!!学園ライフがぁぁ!!青春がぁぁ!!」
「どうした譲司!?」
「俺の学園ライフを返せー!!」
「ちょっ!待てやめ……ギャァァ!!痛い痛い!!」
譲司は海斗を肩を掴み喚く。
力いっぱい掴まれ流石の海斗も痛かったようだ。
人ぐらいなら簡単に肉の塊にできる力で掴まれて涼しい顔をしている海斗はもはや人間とは呼べそうにない。
辺りには譲司達の声しか聞こえない。
王国騎士達の発狂した声が止んだのに気がついた譲司達は辺りを見渡す。
「アヒッ…ヒヒッ…見える…見える…アッハッハッ!!」
血だらけになり倒れる王国騎士達の中心に甲冑を返り血に染めた男が一人。
王国騎士のメンバーの一人のようだ。
「あぁ!!神よ!!」
そう叫ぶと血だらけの男は首を自分で切り裂き自害した。
何やってんだこいつら
「まあ、助かったみたいだし結果オーライだね」
「あぁ、バカで救いようもないアホな反逆者だ」
そして、このクズ主人公達である。
何度でも言おう。
彼等
勇者です。
最初のコメントを投稿しよう!