偽りの楽園

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「1時間前行動だ」 「シンよ お前前2時間会議に遅れたそうだな」 「知らんな」 実に自己中心的な男である。 何故ギルマスになれたし。 「譲司!!スイカはおや「入らんあと黙ってろ」……」 こんなメンバーで任務をこなすのは極めて困難である。 後に譲司はこう書き残した。 [緊急を要する作戦の最中同志達が考えていることは あくまで食料であり 作戦などなかったかのように振る舞っている この作戦を実行するのは極めて困難を極め 先が思いやられるとはまさにこのことであると 痛感するしだいである] 鬱蒼と生い茂る木々を薙ぎ倒し(譲司が)ながら先を急ぐ。 周りの景色は緑、緑、緑… 似たような景色が続くと本当に進んでいるのかわからなくなる。 「邪魔な木だ 八つ裂きにしてやる」 譲司は人の何倍もの大木を小枝のようにへし折りながら先に進む。 流石脳筋は伊達じゃない。 「楽だね」 「あぁ…」 海斗とシンはのんびりと譲司のあとに続く。 森の景色を楽しみにしていたシンは心なしか残念そうだ。 「いやーw森は癒されるなーw」 譲司は森の景観を破壊しながらそんなことをつぶやく。 誰か自然保護区の意味をこいつに教えてやれ。
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