偽りの楽園

6/28
前へ
/186ページ
次へ
自然の景観を破壊し進み数時間 譲司達は目的地にたどり着くことに成功した。 シンが「誰か地図は?」と聞くと返ってきた答えが「適当に進めば着く」 もはやたどり着けたのは奇跡だろう。 宿へと入ると何やら受付が騒がしい。 「ここに凶悪犯罪者がくると情報がはいった!!皆さん急いで避難を!!」 ………。 なんかバレてる。 とりあえず…蹴り飛ばす 「黙れ邪魔だ」 「ガフッ!?」 ガードらしき男を蹴り飛ばし俺達はそのまま何もなかったかのように受付の人に話し掛ける。 「エステルさんの依頼を請けてきた者だ」 「え?あ、はい…こちらです (こいつはヤバいタイプだ追求はやめよう)」 本能的に譲司の狂気を感じとった受付の人はおとなしく譲司達を案内する。 ガード?ガードならシンが外に捨ててた。 部屋に通され数分後。 エステルが慌てた様子で現れる。 「お久しぶりです譲司さん」 「よう、後ろの二人が今回の任務のパートナーだ」 譲司がそういうと海斗とシンが会釈する。 「それで…なにをすればいい?」 「…森の奥の洞窟で何がおきたかを簡単にでもいいので調査してもらいたいんです」 譲司は(いやー今回の任務は楽そうだ!ハッハッハッ)とフラグを強固なものにした。 「位置はわかるのか?」 譲司がそういうとエステルは頷き地図らしきものを机に広げる。 「宿はここで… 洞窟はここです」 しかし、脳みそまで筋肉の譲司と海斗には地図を理解できるはずはなく。 今一わからないようだ。 「ナルホド……」 「お前わかってないだろ」 シンは、一応魔術師兼ギルマスなので地図ぐらいは何てこともない。 「こほん…他に何か?」 譲司はわざとらしく咳ばらいし続きを話すよう促す。 エステルはにやにやと笑いながらも話を続けた。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

39人が本棚に入れています
本棚に追加