第1話

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少年は右を見る。 巨大な木々がある。 少年は左を見る。 巨大な(略 「……」 なんだ、この展開は? 落ち着け俺…まずは頭を働かせよう。 名前は…そう、沢田譲司。 確か―――― 数時間前 日本 2100年 かつての経済大国の面影はもはや消えうせていた。 世界で蔓延した謎の病原菌によって世界各国は崩壊状態になり―― 事実上政府は崩壊。 治安は最悪。 街を歩いて死体を見ないことはまずありえない。 政府が崩壊し、中国大陸や朝鮮半島から流れ出た銃器が日本市民の手に渡っていた。 そうだ…確か俺は街で見張りをしていたはずだ。 強盗団が来ないか見張りを…… 「ふぁ~……」 「平和だな。何もおこらなければいいが」 そうそう、相棒がいつになく死亡フラグ建ててたな… 「大丈夫さ、俺達は見張りのプロフェッショナルだぜ?」 こんなプロフェッショナル自慢にもならん。 「そうだな、終わったら飲みに行くか。」 「おう、いいねー」 ……今、思うとこれフラグ建てすぎなぐらい建ててないか?
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