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場所は変わり、項王城
荘「トットロ♪ト~トッロ♪」
空の湯のみを3つお盆に乗せた項荘が、鼻歌を歌いながら外に面している廊下を歩いていると、フッと何かに気づき空を見上げた
お盆を左手だけに変え、右腕を斜め上へと軽く上げると、バサバサと何かが項荘の右腕に止まった
荘「配達ご苦労様。」
それは、背中にリュックのような物を背負った鳩
鳩は器用に項荘の腕の上で回ると、背中のリュックを見せる
一旦お盆を床に置き、リュックを開け中の手紙を取り出す
荘「項王様宛て?誰ッスかね…………。」
差出人が書いてないか、手紙を裏返しにすると案の定、右下に差出人と思われる名前が書いてあった
『沛公』
荘「………………。」
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