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そう言うのが先か、バッと范増は項荘の手から手紙を奪い取り、書かれていることを自分の目で確かめる
そこには確かに
『犬飼いませんか?
沛公』
と割と大きな字で書いてあり、下の余白5cmぐらいの隙間に
『追しん、この前は勝手に帰ってごめんね。』
と小さく少々潰れた字で書いてある
范「完全に追伸書く気無かったじゃねか!!」
それは、始めたから『追伸』を書こうと思っていたのではなく、最後の最後に無理やり詰め込んだ感が醸し出されていた
荘「項王様、どうするんスか?飼います?」
王「あははっ、飼わないよ。
ってことだから、范増返事しといてね。」
范「はい。」
そう返事ながらグシャリと手紙を片手で潰し、ボッと手の中で燃やした
王「それより、お茶は~?」
荘「あっ、やべっ!」
項王にそう言われて「今持って来るッス!」と言って再び項荘は部屋を出て行った
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