子犬騒動の巻

9/15
前へ
/23ページ
次へ
そう言うのが先か、バッと范増は項荘の手から手紙を奪い取り、書かれていることを自分の目で確かめる そこには確かに 『犬飼いませんか?         沛公』 と割と大きな字で書いてあり、下の余白5cmぐらいの隙間に 『追しん、この前は勝手に帰ってごめんね。』 と小さく少々潰れた字で書いてある 范「完全に追伸書く気無かったじゃねか!!」 それは、始めたから『追伸』を書こうと思っていたのではなく、最後の最後に無理やり詰め込んだ感が醸し出されていた 荘「項王様、どうするんスか?飼います?」 王「あははっ、飼わないよ。 ってことだから、范増返事しといてね。」 范「はい。」 そう返事ながらグシャリと手紙を片手で潰し、ボッと手の中で燃やした 王「それより、お茶は~?」 荘「あっ、やべっ!」 項王にそう言われて「今持って来るッス!」と言って再び項荘は部屋を出て行った
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加