第1話

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ーーーーーーーーーーー 1 ーーーーーーーーーーー ピッ! 「はい。次ー どんどん飛び込め!」 ピッ! バッシャーン! 『俺は水が好きだ… なんの濁りもない 裏切ることも… 手を交互に回して片方の手で 毎回水を切り開く。 その 切り開かれた水の亀裂の間に 体を滑り込ませる………』 「おー はるちゃんほんっとに 気持ち良さそうに泳ぐよね~」 「ほんとだね」 「僕もあんな風に泳ぎたいなぁー」 「ふふ そうだね」 バシャッ! バシャッ! 『タイムなんてどうでもいい 順位なんてどうでもいい 今は………………』 「まこちゃん みてみて!」 「ん?」 「りんちゃんだよ!」 「ああ!! もしかして飛び込むのか?」 「もー 二人ともかっこいいね!!」 バッシャーン! 「あ 飛び込んだよ!」 バシャッバシャッ バシャッバシャッ りんがどんどんスピードをあげ はるかに追い付いてく。 「見てよ!見てよ! やっぱりはるちゃんのほうが 速いね~。」 「でも あの二人いい勝負してるよ」 「うん!!」 タン!! 「お疲れさま! はるちゃん!!」 「ちゃん付けはやめろ。」 「えー 別にいいじゃん! は・る・ち・ゃ・ん!」 「ふん。」 タン!! 「お前やっぱ速いな 自己ベストは?」 「タイムに興味ない…」 「けっ つれねーな」 「なぁ 俺らメドレーリレーでようぜ そこの二人もな!!」 「「ええっ」」 「いや おれは出ない。」 「はるちゃん!?」 「俺が泳ぐのはフリーだけだ。」
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