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ガヤガヤと騒がしい休み時間の学校。
人と人の話し声でエアコンの駆動音も聞こえない。
……いや、たんに離れたからだろうか。
「この前な、公園で久しぶりに缶蹴りしたんだよ。二人だけでやったんだけど、これが案外面白かったんだ。今度皆でやろうぜ。な、カズ?」
自分の定位置であった所を横目で見て、しばしの間眺めた後に僕は、正面を向く。
「うん」
つまらなかった場所につまらなかった時間。
嫌で嫌で仕方なかった場所。
でも、そう思っていたのは僕だけだった。
今思えば、過去に誰かが何度も手を伸ばしてくれていたんだ。
それを拒んだのは僕だ。
否定したのも僕だ。
見てみぬフリをして、不幸だと嘆き周囲を憎んでしまった。
全てが過ちだ。
だから改める。
見方を変えてみる。
そうすれば、少しは何かが変わるだろう。
楽しくなるだろう。
「今日の帰りにでもやる?」
辛くて苦しくて、頑張って努力して前に進む。
その結果として、笑うか泣くか。
学校ってそんなものだと思う。
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