それはもう、突然に。

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「みぃー!お昼買ってくるー!!」 昼休み。 教室のドアから、自分の席に座っている私に向かって大声で手と笑顔を振りまきながら、そう言ってくる奏〈カナデ〉に小さな笑顔を作って、手を振り返した。 「美依さん。愛されてますなぁ~」 ニタニタの嫌な笑顔で、そう言ってくるは、奏の親友の亮。 「そりゃ、幼なじみですから。」 奏に愛されている自信はある。 でも、恋愛。というものではない。 家族愛。みたいなもの。 小さい時からの関係が、急に変わるはずがない。 変わっても、欲しくない。 奏は、私の事を兄弟のように思っていて、 でも、私は、気づいたときには奏が好きだった。 でも、この気持ちは抑えなきゃ。 じゃなきゃ、一緒にはいられない。 でも、壊してしまいたい。 と、思っている自分もいて。 もう、どうしたらいいのか分かんなくて、苦しいんだ…。
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