それはもう、突然に。

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「私達、どう見える?」 ふと気になって、聞いてみた。 「どうって、奏と美依の関係?」 「うん…。」 そうすると、亮は暫く考え込んで 「夫婦。いや、ペットと飼い主?と、なると奏は犬かな?」 「…はい?」 わけが分からなくて、聞き返したけど 「とにかく、奏を扱えるのは、美依だけ。って事だよ。」 喜んでいいのか、よく分からない答えが帰ってきた。 「それってどういう…」 「あぁー!!みぃから離れろや、くそ亮め!!」 私の言葉は奏の大声にもみ消されてしまった。 「ほら、ワンコが帰ってきたよ。」 苦笑しながら、そう言う亮に、私も苦笑い。 「誰がワンコじゃ!」 「聞こえてたんだね…。流石、ワンコだけに耳がいい。」 「みぃまで言うの…?」 しょぼくれる奏に、亮も私もまた苦笑。 「冗談。お腹空いちゃった、早くご飯食べよ?」 私がそう言うと、奏も亮もお昼ご飯を食べ始めた。
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