それはもう、突然に。

9/10
前へ
/12ページ
次へ
小さい頃は、遊具があんなにも大きく見えたのに、今となっては、小さく見える。 どちらともなく、ベンチに座って、でも手は離さない。 「みぃ…。」 「ん?」 「好きだよ。」 なんで、こんな事を言うのかな…? ほんと、残酷な人。 「知っているよ。」 すると、さらに手をギュッと握られて 「分かってないよ…。」 「え?」 「美依は、何にも分かっていない。」 突然、真剣な声になったから驚いた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

105人が本棚に入れています
本棚に追加