2人が本棚に入れています
本棚に追加
受信フォルダを見ると2件のメール。
ひとつは美咲。
「うん、分かった」だけの絵文字も無い美咲らしい短文である。
(ん…?、こんな時間に誰?)
待ち受けの表示時間は午後16時14分を差している。
「お久しぶりです、優希です。今日てお話し出来る余裕ありますか?」
優希さんはハンドル名、某SNSで僕と友達関係にある中の一人。
深夜に近い時間帯にしか絡んでなかった彼女、仕事中を考慮してこんな時間にメールをしてくることは今まで一度も無かった。
「どうしたんすか?」
彼女のプロフの年齢が公表してなかったため、年下くさいけど未だに敬語で話す僕がなんとも歯痒いままでいる。
「あんね、話したいことがあるんだけど…あっ、でも忙しかったらいいんだ、また日を改めて…」
なんとも煮え切らない話し方だった。
「大丈夫ですけど…、えっと…」
↓続く
最初のコメントを投稿しよう!