―歯車―

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土「んじゃ飯も食ったし、帰るか お前ら寄り道すんなよ」 近「気をつけて帰るんだぞー」 帰るといっても椿と烝以外は、寮 生活なので、自然と二手に別れる また明日ーと、手を振った椿達は 近藤達に背を向けて歩き出した。 椿「明日から学校だねー…」 信号が赤にかわり、足を止めた時 椿がボソリと呟いた。 烝「ん~、課題は終わったのぉ?」 椿「へへへ、お陰さまでね…一時 は死ぬかと思ったけど」 あの地獄の日々を思い出し、次は コツコツ頑張ろうと、静かに誓う 烝「計画的に進めないからだよ。」 青にかわり、一歩踏み出しながら だってよー…、と唇を尖らした 椿「…あっ、そう言えば一年生!!! 皆、いい人ばかりで良かったね」 烝「椿のいい人の基準はお菓子を くれるかどうかでしょう?」 ニヤニヤ、笑う烝に腹がたった… 私はそんな食い意地はってない。 それに、ニヤニヤしてもイケメン って、何なんだお前は!!!! 椿「な゙っ…違うもん、沖田君は」 だから目には目を、イケメンには イケメンをという事で、沖田氏を 召喚しようとしたら… 急に肩を抱き寄せられ、烝の意外 と逞しい胸板に押し付けられた。 ふんわり、と香る私の好きな香水 の優しい匂いに我に返える。 てか何だ、どうしたんだ烝くん!! 沖田君の方が若くて、優しいから って、そんな嫉妬…チリンチリン 何とも間抜けなベルの音に、隣を 自転車が通ったんだと分かった。
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