―奮起―

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駅を出て少し歩いた所に、うちの 幕末(マクスエ)高校がある。 マンモス校で有名な幕末高校は、 会社の様な大きなビルで周りに 異彩を放つ。 ここまで来ると、幕末の制服を着 た生徒達が増えてきた。 顔を見れば皆、育ちが良さそうな 顔をしている。それもその筈ここ は金持ち学校なのだ。 意味もなく豪華なホールがあり、 噴水がある。体育館が何個もある のはこちらとしては有難いけど。 それと、校舎から少し離れた所に 各地から抜かれてきたエリート が暮らす寮がある。 全国大会の常連の人達だ。力ある 子は各地方からスカウトされて、 親元を離れて、設備の整ったうち の学校にくるのだ。 ちなみに、烝君も学業で大阪から 抜かれたうちの独り。 時には小さい頃から、目を付けら れて高校付属の初等部、中等部と 学費諸々、免除で招待されるのだ なので卒業生には有名人が多い。 学校の校訓が《文武両道》だけ あって、スポーツだけではなく… 偏差値もすさまじい。 某有名大学へも毎年、大勢を輩出 している。スポーツ推薦と同様に 特待生も各地から抜かれ、整った 環境の中で勉強ができるのだ。 そこまでして勉強がしたい、なん て私には考えられない事だが… なんて考えているうちに、校門に 着いてしまった。
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