―歯車―

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そんな中、助け船を出してくれた のは、やっぱりこの人だった… 土「おい止めねーか、お前らッ!!! 餌付けすんじゃねー行儀わりー」 その言葉に、向かい側に座ってた 原田と永倉が残念そうに、一口大 に切っていたそれを口に運んだ。 どうやら、ふたりも椿にあげよう としていたらしい。 土「新撰組に豚はいらねーぞ!!!」 あれ…凄くこけにされてません? 私、めっちゃディスられましたよ どっちかって言うと被害者です ナニコレ、新手の虐めですかね… 土「いいかテメーら、俺らは制服 を着ている以上、学校を背負って んだよ。俺らの行動ひとつで学校 の評価が変わってくんだ…」 土「…近藤さんを見てみろ、あの 堂々たる佇まいを、あれ程の…」 椿「…あ、あの、土方さん…その 近藤さんが見当たりませんが、」 辺りを見渡すと、ドリンクバーの コーナーで、きゃっきゃと一年と 一緒にはしゃいでいました。 …こ、近藤さんんんんんんんん!! 藤「近藤さん近藤さん、カルピス と炭酸ミックス美味しいよーッ」 近「がはははっ、王道だな平助ぇ だが男は常に冒険し続ける者だ 私は珈琲とコーン「近藤さん!!!」 土方さんがブチギレたのは、言う までもないでしょう。 「ありがとうございましたー」 店員さんの挨拶を背に、一同は腹 を満たして店を出た。
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