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「飛び出した私が悪いですから…」
「………本当にいいの?」
声が上擦っている
人を轢きかけたんだから、当然の反応なのかもしれない
「はい」
「本当に大丈夫?」
何回も、念を押すように聞かれる
「ご迷惑お掛けして、すみませんでした」
頭を下げると
「そっか。これからは気を付けなよ」
という言葉を残し、おじいさんは車で走り去った
人通りの多い交差点
信号待ちをしてる人も多く、辺りは騒然としていた
行き交う人達も、遠巻きに私を見ている
「怪我…ない?」
左側の耳元で男の人の声が聞こえ、初めて私のすぐ後ろに人が居ることに気付いた
勢いよく振り返ると、同じ目線の高さに若い男の人
視線を下に移動させる
私は、その人の上に座り込んでいた
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