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「お前のポジが、どれだけ重要な場所で!どれだけのヤツらがお前を頼りにしてるのか!そんなことも分かんねえのかよっ!!!」
まくし立てるように叫んだからか、肩で息をしている
教室内は水を打ったように静まっていて、皆固まったままだ
「………」
「何のために監督が、うちのチームにトップ下のポジ作ったと思ってんだよ。MFの中でずば抜けたフィジカルの強さや、FWへのアシスト力がお前にあるからだろ?!お前がチームの要なんだよ!」
「そんなの………お前らが、勝手に期待しただけだろ」
バックのショルダーベルトを、ギュッと握り締めた
「あ?」
「チームの要?俺を頼りにしてる?ふざけんな!俺に何を期待してんだよ!俺だって、お前らと同じただの高校生なんだぞ!…そんなもん―――やってられるかっ!!!」
沸々と湧いてくる、過度のプレッシャー
やり場のない怒り
そして―――
もう二度と戻れない、今までの日常
「おいっ!ナオッ!」
引き止めようとする宮本の手を振り払い、教室から飛び出す
何かを叫んでいたらしいが、俺の耳にはもう何も聞こえなかった
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