第4章

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※※※ 校門の壁に背を預けて立っていると、向こうの方から走ってくる山神くんの姿が見えた 私の姿を見つけたからか、大きく手を振る 私も、顔の横に手を上げ振り返した 「…っ………て…く………はっ………メだ…」 校門の前まで来ると両膝に手をつき、必死に何かを喋ろうとしている 「ゆっくりでいいよ」 鞄のポケットからハンドタオルを出して彼の前に差し出すと、喋られない代わりなのか勢いよくお辞儀をしてくれた 彼がタオルを取る時に軽く手が触れ、そのゴツゴツ感に慌てて手を引っ込める 真由美とかお母さんとか…女の人の柔らかい肌と違って、筋張ってて硬い男の人の肌 ちょっと触れただけなのに、その部分に体中の血が集まったように熱い それを隠すように、反対の手のひらで上から覆(おお)った 「あ………ゴメン」 「ん?んーん。大丈夫」 「それよりっ………」 「ん?」 「いつ…から………待って…た?」 Tシャツをバタバタと扇ぎ、必死で風を送っているらしい いつから…だっけ…? 校舎の方を振り返り、入り口に掛けてある時計を見る
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