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「これか……」
と風邪薬を見つけ、一応聴診器など診察道具を一階へ持ってった。
――――――
「口開けろ」
「口って上下どっちの口ですっ「いいから口開けろ」
と刀弥は巫弥の顎をそっと上げた。
「まさかお兄様、私にキスを?」
「あぁ私じゃないがその減らず口をまだ叩くんだったらお前を日本に縛ってでもおくって恭弥を脅してキスさせんぞ。」
「イ…イヤですっ!!あんなゴミの所行きたくありません!!ゴミとキスなんて…!」
ぶんぶんと激しく首をふる巫弥。
「じゃあ口開けろ。」
「はい…」
「巫弥はいい子だ…」
そう言って口が少し弧を描くように刀弥は笑った。
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